【一生賃貸は無理でした】賃貸と持ち家のメリットデメリット‼両親が老後にマイホーム購入した結果。

マイホーム

持ち家なんてリスクでしかない」
「利息や固定資産税、修繕費もかかるしお得じゃない」
「家は資産じゃなくて負債だ」

などなど、最近は「絶対賃貸派」という意見が多くなっていますよね。

私も、これらの意見に大賛成の「賃貸派」です。そもそも父がローン大嫌いな「一生賃貸派」で、私は生まれてから社会人になるまでずっと賃貸暮らしでした。

しかし私の実家は、一生賃貸を約25年にしてあきらめ、老後のマイホーム購入に至りました。

そこで、

  • 一生賃貸をあきらめた理由
  • 賃貸のメリットデメリット
  • 持ち家のメリットデメリット
  • 老後にマイホーム購入する場合の注意点

をまとめてみました。一生賃貸や老後にマイホーム購入を検討している方の参考になればと思います。

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一生賃貸が無理だと思った理由

結論、一言で言えば、定年退職と老後を目の前にした両親が終わりの見えない家賃支払いに不安を感じたからです。

人はいつ死ぬかわからないので、家賃の支払いも際限がありません

またこのタイミングで別の賃貸に引っ越しても、また20年後にはボロボロになるでしょう。おまけにいつ死ぬかわからない超高齢者になっているので、引っ越し作業なんてきつい…という微妙な状況。この他にも、細かな賃貸のデメリットが重なり、持ち家を選ぶことになりました。

住み替えやリフォームの心配はないので、老後に持ち家を選ぶことも1つの正解だと思います。

しかし、老後にマイホーム購入をするなら、行き当たりばったりではなく、若いころからしっかり準備しなければ大変なことになります。

我が家の失敗も含めて、賃貸と持ち家のメリットデメリットを紹介していきますね。

賃貸に住み続けるメリット

まず賃貸に住み続けるメリットとはなにか?
生まれたころから社会人になるまで、賃貸で暮らして感じたことも振り返りながらまとめてみました。

気楽に生活できる

住宅ローンを抱えていないと気楽ですよね。皆さんが思う一番のメリットではないですか?
実際、心に余裕ができて、旅行や外食もそれなりに楽しめていました。

その当時、持ち家のママさんは、ローンの負担感から「家を買わないほうが良かったかも」とつぶやいていた人もいました。今のような低金利でもなかったので、本当に大変だっただろうと思います。

やはり、ローンがあるかないかでは、生活感もお金の使い方も変わってくるのです。(…ローンがなくても貯金は必要ですけどね笑)

引っ越しがしやすい

賃貸は、いざとなればすぐ引っ越しができるのも魅力ですよね。

ライフスタイルが変わったり、周りの環境が変わって住みづらくなっても、住み替えができる。5年先、10年先は全く違う生活をしているかもしれない、という方は賃貸向きです。

また、物件が古くなっても、引っ越してしまえばいいのですからノンストレスですよね。

不具合は大家さんもち

賃貸の場合、家の設備の不具合に関する修理代は、ほぼ大家さんもちです。
毎日使っているといつかは壊れるので、修繕費の心配をしなくて良いのは気楽ですよね。

固定資産税がかからない

賃貸の場合は、固定資産税がかかりません。

持ち家で払わなければいけないのは、ローンや利息だけじゃないんですよね。ちなみに、固定資産税は物件の資産評価によって金額が変わります。

賃貸に住み続けるデメリット

メリットを見ても、賃貸の方が絶対いいいじゃん!ってなりますよね。
でも、賃貸にずっと住んでいると感じるデメリットもあります。

一生家賃を払い続ける

私は社会人まで賃貸で暮らしていましたが、それまでの家賃+更新料+別途諸費用もろもろあわせると、中古の戸建くらいは買える金額になります。

20年前後でもこうなのですから、一生払い続ける家賃の総額は、家をいくつか買えてしまいますね。

これは、ハウスメーカーの営業マンの決まり文句です。
実際は持ち家だってローンの利子や固定資産税、修繕費の積み立てなどが必要なので、持ち家の方が確実にお得だなんて簡単な話ではないです。

しかし、一生の家賃総額も、限りがない莫大な金額であることは間違いないですね。

建物が古くなっても家賃が下がらない

愛着を持って長~く住み続けていても、物件の価値とともに家賃が下がることはありません。

新築の賃貸に住んだとして、その後長く住み続けて物件が古くなっていくと、同じ物件なのに周りの住人は自分より安い家賃で住んでいるという状態になります。

住人が変わるたびにクリーニングされるので、入れ替わりが多い部屋のほうがキレイだし家賃も見直されていきます。

我が家は25年間、新築時の金額でした(笑)。賃貸もビジネスなので、できるだけ高い賃料で住んで欲しいでしょうから、大家さん自ら安くしてくれることは期待薄ですね…。

引っ越ししたくないけど、古くなってきたんだから家賃を下げてほしいという場合は大家さんに交渉しましょう。大家さんにもよりますが、交渉次第で相場と同じ値段にしてもらえることもあるそうです。

老後も賃貸に住めるかわからない

賃貸の場合、高齢者の入居は嫌がられることがあります。また、住んでいても更新を渋られることもあるそう。

「少子高齢化だから、高齢者になっても賃貸に住ませてもらえるはず」という意見もありますが、どこでも好きなとこに住めるとは限りません。不便で若い人が住みたがらないような余りものの物件しかないかもしれません。

そしてこれは私の推測ですが…少子化といっても外国の方は増えそうなので期待するほど空き家だらけでもないかもしれませんよね。

住む環境は、高齢になればなるほど快適な場所が良いです。
現役時代は寝るだけの家でも、退職後は一日のほとんどを家で過ごすのです。

では、病院やスーパーに近い町中で、断熱や設備の整った“健康に良い”賃貸に住みたくても高齢者が住めるかどうか?

空き家だらけになるからどこかには住めるだろうと言っても、周りに何もないボロボロのアパートじゃ、高齢者の生活はきついです。車無しでも快適に暮らせるライフラインが必要です。

建物の質は最低限

賃貸物件の設備は必要最低限でしかありません。

私は、結婚してからもいくつか賃貸物件に住みましたが、壁は薄いですし、断熱もいまいち。夏くそ暑い、冬は寒すぎ。おまけに業者からマージンを受け取っているんじゃないかと思うくらいガス代が高い物件もありました。

大家さんとしてはできるだけ利益を出したいので、基本的に、賃貸物件の設備の質は分譲マンションのそれとは雲泥の差です。目に見えるところはキレイにしてくれていても、住んでみるといろいろなケチりに気づきます。

リフォームできない

25年も同じ賃貸に住むと、新築だった部屋もあちこちボロボロになり、設備も古くなりまます。

住み心地が良いから住み続けたいと思っても、リフォームすることはできません。せいぜい壊れたら直すくらいです。

追い炊きのお風呂にしたくても無理。
畳をフローリングにしたくても無理。
システムキッチンを新しくするのも無理。

そもそも賃貸を住居者がリフォームなんてコスパ悪すぎて、できたとしてもしたくありませんが、定期的に引っ越さなければ住み心地は悪くなる一方です。

引っ越しなんて頻繁にしないのが現実

気軽に引っ越しできる」と言っても実際25年間引っ越ししませんでした。

特に、生活環境を変えたいという気持ちがあればするのでしょうが、引っ越しをすると子どもの学校・学区が変わったり、通勤経路が変わったりもするので、都合が悪くなければ引っ越さない」人がほとんどだと思います。

特にファミリーは引っ越ししづらいんです 。

また「もし家賃が払えなくなっても引っ越しができる」と言いますが、引っ越しもタダではできませんし(引っ越し&退去費用)時間と体力が要ります。引っ越しを検討する前に、「転職できないか」「節約できないか」「稼ぎ手を増やせないか」というところに目を向けて解決していった方が将来的に良い場合もあります。

しかし、先述のように、同じ所に住み続けると、家賃は高いままボロボロの賃貸物件に住むことになるので、たまには引っ越した方がコスパの良い生活ができると思います。なので引っ越し作業も含めて、引っ越し大好きだ!って方は賃貸向きです。

逆に言えば「たまに引っ越す」ということをしないと、賃貸を選ぶ旨味がないなとも思いました。

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持ち家のメリット

持ち家のメリット・デメリットについても、自分の長年の賃貸生活を踏まえて考えました。

結局両親は持ち家を購入し、私は結婚するまで実家に住まわせてもらったので、夢の(笑)マイホーム生活ができました。

こだわりの“家”に住める

特に戸建のメリットは、自分のこだわりの家に住めることでしょう。

新築注文住宅なら、自由度の高い家づくりができます。最近では、マンションでも間取りを変えられたりオプションをつけて使いやすくアレンジできますね.。中古住宅だとできることも限られてきますが、リフォームして自分の住み良い環境に変えることもできます。

自分にとっての過ごしやすい家」に住めることが、持ち家の最大のメリットだと思います。

団体信用保険でもしものときにも対応できる

住宅ローンを組み団体信用保険に加入することで、契約者に万が一のことがあればローンがなくなります。大黒柱のご主人が亡くなっても、維持費さえ確保できれば、奥さんと子どもは住む場所に困りません。

これは賃貸にはないメリットでしょう。

さらに手厚い「がんや七大疾病なったらローンがなくなる」等のオプションもつけられますが、死亡保障だけでも賃貸にはない安心感があります。

老後も住む場所に困らない

持ち家から追い出されることはないので、老後も住み続けることができますね。予算があれば、バリアフリー化して住みやすくもなります。

戸建が広すぎるなら、売却して二人用のマンションに住み替えを検討しても◎
とはいっても子どもや孫に恵まれれば、戸建の方が家族で集まって楽しく過ごすことができそうです。

ローン完済後は負担が減る

ローンを払い終えれば、月々の住居費負担が楽になります

マイホームを検討する方は、ローンを完済しても住居費が全くかからないわけではないことを覚悟しておきましょう。修繕費、固定資産税、保険料、管理費(マンション)…おうちはとにかくお金がかかります。

でも、月々10万以上だった頃と比べれば一気に楽になりますね。

持ち家のデメリット

持ち家のデメリットは、多くの方が知っていると思いますが、私なりの意見も併せて紹介します。

気軽に引っ越しできない

「近所の人とトラブルになった」「環境が悪くなった」など不都合が起きた時に引っ越ししにくいのが大きなデメリットです。どうしても住めない場合は、物件を売るしかありませんが、売れるかどうかもわかりませんし、ローンが多少なりとも残ることも考えられます。

家を買う場合は、「売却しやすい」家を選ぶことも大事ですね。

ローンのプレッシャーとリスク

もし、勤め先が倒産したら?家族に万が一のことがあったら?物価が上がったら?
心配事は山積みです。不安から、節約・無駄遣いをしないように生活を切り詰めることもあるでしょう。

ローンを抱えても幸せな生活ができそうか?はよく考えるべきだと思います。

家を買う前にすべきこと
  • ライフプランをしっかりと練り、無理なローンは組まない
  • 色んな事態を想定して対策を考えておく

修繕費や管理費は永久にかかる

先に書いたように、ローンを完済後は楽になりますが修繕費や管理費はかかります。

「ローン完済後すれば一生タダ」ではなく、家賃よりは安くとも維持費はずっとかかるものです。特にマンションの修繕費は、管理組合がきちんと積み立てておかないと、大規模修繕で多額の修繕費がかかることもあるので注意です。

相続の問題

物を買うときは、手放すときのことも考えたほうが良いです。

自分の子供たちにそのまま相続できそうか、それとも売却して現金にできそうか。
家は所有するだけでお金がかかるので、使えないボロボロの家は、相続するのも逆に迷惑!なんてことも…。

ここまで考えだしたら買う気にならないよ!とも思いますが、こだわりやローコストばかり重視するのではなく、できるだけ“価値のある”家を購入するようにした方が後々良いです。

老後にマイホームを購入する場合の注意

賃貸派の中で、「老後にマイホーム購入」が一番賢いという人がいます。

しかし、実際はそんなに変わらないと思います。

老後にマイホームを検討する場合の注意点
  • 家賃+マイホーム購入資金の貯金
  • 良い土地選び(田舎でのんびりは非現実的)

賃貸で家賃を払いながらマイホーム購入の資金を貯めることは、ローン返済より大変でしょう。

未来の住宅購入価格も不明瞭でどれだけ貯めれば足りるのかわかりませんし、ローンのような強制力がないので、自主的に堅実な貯金ができる性格じゃないと難しいです。

我が家も、賃貸で気楽に暮らしている間は、“家”に関する勉強も準備もしていなかったのです。そもそも一生賃貸のつもりでしたからね…。「老後にマイホーム購入して正解だね」と周りから言われますが、家族からの援助があったから叶ったものの、親だけの貯蓄だと実現できなかったかもしれません。

老後資金は、持ち家があっても2000万円必要と言われる時代。

そこに良い土地にマイホーム購入となると、それまでの家賃を払いながら最低でも5000万円は貯めなければならない…。安心して老後を謳歌したいと思うならもっともっと必要でしょう。

どちらが得かなんてケースバイケースですが、最初から家買っておいて、老後に可能な範囲でリフォームすればいいんじゃ…とも思いますね。

賃貸は「ローン」というリスクを徹底的に避ける手段ではあるものの、別にお得な選択肢ではないということは実体験として言えます。人生の前半に大変な思いをするか、後半に大変な思いをするかの違いです。

そして、老後に家を買うなら失敗だけは避けたいです。多少失敗して割高なマイホーム購入になっても、働き盛りならば取り返すことも可能ですが、老後はなかなか取り返せません。

また土地選びも重要です。「田舎でのんびり」もあこがれるけど、田舎に住めるのは身体が元気なうちです。
もしこのまま本当に少子化が進んだら、田舎と都心の発展格差も広がっていくので、田舎のスーパーや病院も減っていくことが予想できます。せめて街中に住まないと、いつまでたっても車が手放せなくなります。

利便性の高い土地で、過ごしやすく売却しやすい家を選ぶことをおすすめします。

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まとめ

お金は死んだ瞬間1円たりとも要らなくなりますが、生きている間は(老後だろうが)多めに持っていないと安心できないですよね。

「一生賃貸」は家賃支払いが死ぬまで続くので、

・ローンが組めない方
・転勤で定住できない方
・一括でいつでも家が買える資金がある方

の選択肢だと思います。

いろいろ考えると、お金さえあれば前向きに「一生賃貸」を選べるんだなーと、当たり前のことが身に染みてきます。

結局、私も根っからの「賃貸派」なので、できれば一生賃貸でローンに縛られずに安穏と生活したかったです…。

老後のマイホーム購入もうまくいけばローンも負わずに済みますが、そのための貯蓄は普通の感覚で生活していてはできないので、今から計画をしっかりたてて始めることをおすすめします。

私も、結婚し子どもが生まれ、“家”について考えるタイミングになりました。
両親の“マイホーム購入”を見て、私自身はどういう道を選んだのかは、また別の記事で紹介していますので、よかったら読んでもらえると嬉しいです^^⇓

マイホームについての記事はこちら
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