保育園に入れるなら、「5歳児まで通える認可保育園が良い」と多くのママさんが思うのではないでしょうか?
私も「できれば小学生になるまで同じ認可保育園に通わせたい」と思っていたのですが、保活を始めて小規模保育園の見学に行ってみると、小規模保育園にしかない良さが見えてきました。
ちなみに私が見学した保育園は合計8つ、その3つが小規模保育園でした。
この記事で、見学して感じた小規模保育園に預けるメリット・デメリットをまとめてみました。小規模保育園って実際どうなの?と気になっているママさんの参考になればと思います。
小規模保育園について
小規模保育園は、【認可保育園】のひとつです。
0~2歳児を保育し、保育所の基準によってA型・B型・C型の3つに分けられます。
実は私、小規模保育園は認可外保育園だと勘違いしていました。
A型 | B型 | C型 | |
---|---|---|---|
職員数 | 0歳:職員=3:1 1,2歳:職員=6:1 上記の職員数+1 | 0歳:職員=3:1 1,2歳:職員=6:1 上記の職員数+1 | 子ども:職員=3:1 (補助者がいる場合は5:2) |
保有資格 | 全員が保育士 | 半数が保育士 | 家庭的保育者(研修受講) |
定員 | 6~19人 | 6~19人 | 6~10人 |
敷地面積 | 0,1歳:3.30㎡/人 2歳:1.98㎡/人 | 0,1歳:3.30㎡/人 2歳:1.98㎡/人 | 3.30㎡/人 |
職員数については、A型B型は認可保育園の基準+1人多く配置することが定められています。
A型は職員が全員保育士、より一般の認可保育園に近い基準で、C型は最も少人数で家庭的保育に近い保育園と言えます。保育士の数や子ども当たりの職員数が気になる方は、見学時に「A~C型のどれにあたるか?」を確認すると良いですね。
小規模保育園のメリット・デメリット
では、小規模保育園に預けるメリット・デメリットを紹介します。
小規模保育園のデメリット
想像しやすいので、小規模保育園の「デメリット」を先に紹介します。
小規模保育園はどちらかというと人気がありませんよね。それはデメリットが大きいからだと思います。
3歳になったら転園しなければならない
小規模保育園は0~2歳児までの保育園なので、3歳になったら大きい保育園や幼稚園に転園する必要があります。転園先を探して新しい環境に変わるということは、体力が要りますしできれば避けたいですよね。多くのママさんが小規模保育園を避ける理由は、このデメリットによるものではないでしょうか。
小規模保育園を選択肢に入れるなら、3歳以降はどの保育園に入れそうか、連携保育施設はあるかということまで考えておくことが大事です。
次の保育園が見つからなかったらどうしようかと不安ですよね。また、子どもが新しい園になじめるかなという不安もあります。
思い切って幼稚園という選択肢もありますが、その場合は、「延長保育の対応」「夏休みや冬休みに預かり保育が利用できるか」などを確認しておいた方が良いです。
そして、認証保育園(認可外保育園)なども検討してみるのも一つの手です。
ある小規模保育園では、近くに未就学児まで通える認証保育園があり普段から連携して保育しているので、3歳になったら多くの子がその認証保育園に行くという定番ルートができていました。
小規模保育園の場合は、どこに転園していく子が多いかを見学時に質問しておくと、その後のイメージがしやすいです。
⇓⇓認証保育園と認可保育園の違いが判らない方は以下の記事で説明しています。
園庭がない
小規模保育園は、敷地・建物内が基本的に狭いです。
玄関先のスペースを使うことぐらいはできるかもしれませんが、外遊びのほとんどは園外へ散歩に行ったり、公園で遊んだりすることが多いです。
親としては、園外の散歩が心配、できれば守られた園庭で外遊びしてほしいという思いもありますよね。
対策として、外に遊びに行く際は安全なカートにのせてスタッフさんが引いていく園もありますし、近くの大きな保育園の園庭を共用しているという園もありました。
英語やリトミックなどが取り入れられない
保育園の中でプレスクールのような英語・音楽・美術などの授業を取り入れてほしい場合、小規模保育園では少々難しいです。特に、英語を効果的に学ぶには外部講師を招くケースが多いので、小規模保育園では期待できません。
ただ、保育士さんができる範囲で英語やリトミックを取り入れているところはあります。ある小規模保育園では、簡単なプリント学習(図形の勉強など)をしてくれていて驚きました。
3歳で転園するときに、プレスクールやインターナショナルスクールを選んでみても◎
小規模保育園のメリット
次に、小規模保育園のメリットを紹介します。
小規模保育園は滑り止め感覚で正直あまり期待していなかったのですが、見学してみたら魅力的でびっくりしました。
大人の目が行き届く
これは想像がつくと思いますが、狭いスペースに少人数での保育なので常に保育士さんやスタッフさんの目が行き届いています。
担任制ではありませんし、年齢関係なくみんなで遊んだり学んだりするので、置いてけぼりになることも少ないでしょう。人数が少ない分、個人個人の成長や過ごし方を細かく見てもらえそうだなと感じました。
新しい保育園が多い
小規模保育園は、2015年から「子ども・子育て支援法」で認められ、どんどん増えています。
未就学児までの大規模保育園は広い敷地が必要なのでなかなか増えませんが、小さい保育園はマンションやビルのワンフロアがあれば運営できるので増えやすい傾向です。
小規模保育園は3つ見学しましたが、そのすべてが新しい保育園で設備や室内も綺麗でした。
一方、歴史ある大きな保育園は、清潔感こそあるものの建物や設備の古さは否めません。
手ぶら保育が充実
特に新しい保育園は「手ぶら保育」のためのサービスを用意しているところもあります。
具体的には、月額制サービスや貸出サービス。
3,000円前後で、おむつとおしりふきが使い放題のサービスがあったり、お昼寝用のマット(ベッド)は保育園の貸出で、保護者はカバーと毛布だけ用意すればよかったり。
週初めにお昼寝布団を持ち込み週終わりに持って帰る…という必要がないのはラクですよね。
おむつやおしりふきは保育園に行かなくても必要なものですし、おそらく保育園で使う枚数の方が多いので、月額サービスを使っても自分で持ち込んでもかかる費用に差はあまりなさそうです。おまけに、おむつに名前を書く必要が無く、廃棄してくれる場合(園による)もあるので、むしろコスパの良いサービスだったりします。
持ち物を減らすことで、「子どもの引き渡し時は園の玄関に連れて行くだけでOK」という時間短縮になり、通勤時の保護者の負担を軽くしてくれる体制が整っていました。
常に異年齢保育
0歳~未就学児までの大きな保育園だと、クラス制で毎年持ち上がりになります。
あえて異年齢交流の日程をを取り入れている園もありますが、一般的にはほぼ同じメンバーで5年間過ごすことになります。
その点、小規模保育園は2歳児までしかおらず人数も少ないので、クラス制ではなく0歳~2歳までが一緒に生活することになります。一人っ子でも、保育園のお友達と兄弟のような関係を築けることは、子どもにとっても、親にとっても良いことだと思います。
また、同い年のママ友だけでなく、年上の子のママさんや年下の子のママさんとも知り合いやすいのが良いですよね。
ママ友は、同学年だけでなく他学年にも!それでいて狭く浅くが良い気がします。
保護者会やお手伝いなどがない
保育園はそもそも保護者会やPTA活動等が少ない印象ですが、少人数でイベントも限られているので保護者が参加する会合はほぼないですし、イベントのお手伝いもしなくていいという保育園がほとんどでした。
この点は、 0~2歳児まででできるイベントの規模も小さいためとも考えられますね。
ただ、「保育の雰囲気を見てもらう」ための見学の機会はすべての園で設けられていいました。
小規模保育園の見学で確認するべきこと
小規模保育園のメリット・デメリットを踏まえて、見学時に確認・質問しておくと良いことは以下です。
これとあわせて、未就学児までの保育園と同様の質問もすると良いと思います。
⇓保育園の共通チェックリスト(質問リスト)は、以下の記事でPDFを作成していますので、良かったら参考にしてください^^
小規模保育園もいいところはある
保育園は争奪戦ですが、いろんな保育園を見学・比較してみて小規模保育園の良さにも気づきました。
小規模保育園は嫌だと思っている方も、一度見学に行ってみてください。小規模ならではの保育環境、サービスを見てみると、意外と良さが見えてくるかもしれませんよ^^
我が家はできるだけ自宅に近い保育園がいいのですが、付近は小規模保育園が多いので、おそらく小規模保育園に通うことになりそうです。
入所できることになったら、実際に通ってみて感じたことも今後紹介していきますね!