
トイトレっていつから始めればいいの?やり方もよくわからないな。
トイトレに挑戦するママさん向けに、トイトレの進め方や用意するべきトイトレグッズをご紹介します。

わが家は、保育士さんと協力しながらではありますが、3歳から始めて2週間でトイトレを終了しました。
トイトレは、子供の成長にあったタイミングを見図ることが大切です。子供の様子を振り返り、最適な時期にスタートさせてストレスのないトイトレをしましょう。
トイトレっていつからはじめれば良いの?
トイレトレーニング(トイトレ)を始める時期は、成長によって個人差がありますので、「何歳から」と厳密に決まっているわけではありません。
一般的には、1歳半から3歳頃の間に始めるご家庭が多いようですが、大切なのは心と体の準備が整っているかどうかです。
具体的なサインとしては、以下のようなことが目安になります。
これらのサインが見え始めたら、「そろそろかな?」と考えてみても良いかもしれません。
早すぎるトイトレは危険?心身の成長に影響も
「早くオムツを卒業させたい」という気持ちから、子供自身の準備が整う前にトイトレを始めてしまうのは、少し注意が必要です。
まだ膀胱におしっこをためる機能が未熟だったり、排泄の意思を伝えるのが難しかったりする時期に無理に進めると、失敗が続いてしまい、「トイレは嫌な場所」と感じてしまう可能性があります。
とくに、早すぎるトイトレが膀胱の成長に与える影響については、医療機関から以下のような警告記事もでていますよ。
また、怒られたり、プレッシャーを感じたりすることで、自信をなくしてしまったり、排泄の意欲が低下したり、心身の成長に影響を及ぼすことも考えられます。
焦らず、本人のペースを尊重してあげましょうね。
季節は春や夏が良い?
トイトレを始めるのにおすすめの季節は、春から夏にかけてと言われています。
その理由は、薄着になるため、服の脱ぎ着がしやすく、失敗しても洗濯物がすぐに乾くからです。特に夏場は、濡れても風邪をひきにくいので、親御さんの負担も少なく始めやすいでしょう。
一方で、冬場は重ね着が多く、失敗すると洗濯物が乾きにくいため、トイトレの負担が増してしまうことがあります。

夏に始めることが多いトイトレですが、わが家は3歳の冬に始めました。子供が保育園に通っており、園と足並みをそろえるためと子供の成長のタイミング的に冬になってしまったんですね。
冬のトイトレは、風邪をひかせないか心配でしたが、濡れると冷たいため子供も必死になってくれるというメリットもありました。
始めるタイミングも3歳と遅めだったこと、成長のタイミングを見計らって始めたこともあり、2週間でほぼトイトレは完了しました。
子供の様子をみて無理なく始めよう
トイトレで一番大切なのは、「子供の様子を見ながら、無理なく進める」ことです。
もし、トイレを極端に嫌がったり、失敗して落ち込んでしまったりするようなら、いったんお休みすることも大切です。
トイトレは「いつまでに終わらせる」という目標に縛られるよりも、「子供が楽しく成長できる機会」と捉えてみましょう。準備期間も含めて、ゆったりとした気持ちで取り組んでくださいね。
トイトレを始めるための準備
以下では、トイトレをスムーズに進めるために、あらかじめ準備しておくと安心なアイテムをご紹介します。
便座などのトイトレグッズだけでなく、失敗してしまった時のためにお部屋の防水対策もしておく必要があります。
補助便座はお尻を拭きやすく洗いやすいものがおすすめ
大人用の便座では不安定で排泄しにくいため、補助便座は必須アイテムです。
選ぶ際は、お尻を拭きやすいU字型のものや、汚れてもサッと洗いやすいシンプルな形状のものがおすすめです。
他には、キャラクターものやメロディーが流れるものなど、興味を引くデザインを選ぶのも、トイレに行く意欲を高めるのに役立ちそうですね。
トイレ周りや部屋の汚れ防止、防水処理
トイトレ中は失敗を重ねるのが大前提です。床や壁の汚れを最小限にするため、トイレ周りには防水対策をしておくと、後片付けが楽になります。
また、リビングなどでトレーニングパンツで過ごす場合、カーペットやソファのような洗濯しにくい家具は移動するか防水対策をしておきましょう。
吸水タオル
お漏らしをしてしまった時、すぐに拭きとれるように、以下のような吸水クロスや吸水性の高いタオルを数枚準備しておきましょう。
手軽に用意するなら、百円ショップで売っているものでも十分です。
お漏らしが起きやすいトイレやリビング、寝室などに設置しておきましょう。
便座用尿もれシート
補助便座を使うと、座る位置が高くなるため、排尿時に大人用の便座の隙間から尿が漏れて床が汚れることがあるので、以下のような便座パッドを貼っておき、こまめに取り換えると良いです。
トイトレが終わった今でも補助便座は使うため、重宝しています!
踏み台はいる?いらない?
踏み台は「あると便利」ではなく、「必要」なアイテムだと考えて良いでしょう。踏み台があると、子供自身で便座に座ったり降りたりできるようになるため、「自分でできた!」という意欲につながります。
また、便座に座ったときに足がブラブラせず、しっかり足をつけて踏ん張れるので、排泄がスムーズになり、成功率もアップ。
トイレの形状に合わせてくぼみがあるものもあるので、ご自宅に合うものを選びましょう。
木製はオシャレですが、濡れることも多いので、カビにくく洗いやすいプラスチック製がおすすめです。
台を都度たたむのは面倒ですので、設置したまま大人が用を足しても支障のないスリムなデザインが良いです。(台が大きすぎると大人が便座に座るときに邪魔になります。)
ご褒美シール
トイレで成功したときに使うご褒美シールは、子供のやる気を引き出すのに最適です。
キャラクターの台紙やカレンダーを用意して、トイトレを「楽しいこと」にしましょう。
大量のパンツとズボン(靴下・上履き・シューズ)
トイトレ中は、着替えが大量に必要になります。
お気に入りのトレーニングパンツや、脱ぎ着しやすいズボンを多めに用意しておきましょう。
靴下や上履き、外遊び用のシューズなども濡れる可能性がありますので、予備があると安心です。
トイレトレーニングのやり方って?トイトレの流れを解説
では、トイレトレーニングの一般的な流れをご紹介します。
あくまで例ですので、子供に合わせて、焦らず一歩ずつ進めていきましょう。
①おしっこの間隔が長くなってきたらスタート
前述したように、おしっこの間隔が2時間以上あくようになったら、トイトレのスタートの合図。
スタートするためのコツや親の心構えは次の通りです。
かわいい(かっこいい)パンツで気を引いてみて
まずは、興味を持つようなキャラクターもののパンツや、お気に入りの色のパンツを用意して、「これ、履いてみようか!」と気分を盛り上げることから始めてみましょう。

娘も、アンパンマンやすみっコぐらしのパンツを見せたら、ノリノリで履いてくれました♪
漏らすことは大前提 ゆとりをもって
トイトレの初期は、漏らしてしまうのが当たり前だと心得ておきましょう。
ママやパパが「濡れても大丈夫だよ」というゆとりのある態度で接することが、子供の安心感につながります。
②便座に座ってみる練習
「おしっこをする」ことよりも、まずは「トイレの便座に座る」ことに慣れてもらうことから始めます。
おもちゃを持って座ってみたり、絵本を読みながら座ってみたり、楽しい雰囲気で「トイレは怖くない場所」だと教えてあげましょう。
成功・失敗にかかわらず、座れただけでもたくさん褒めてあげてください。
おまるを使って練習する方法もありますが、あまり抵抗せずに座ってくれたため、わが家では使用しませんでした。
怖がってなかなか座れない場合は、おまるから始めてもよいと思います。以下のような補助便座や踏み台としても使えるタイプは便利だと思います。
色も、ベージュやパステルカラーでとってもおしゃれです♪
③定期的にトイレに誘う
便座に慣れてきたら、膀胱に尿が溜まりやすいタイミングを見計らってトイレに誘ってみましょう。
特に「朝起きた時」「お昼寝の前後」「食事の前後」などは、排泄しやすい時間帯です。
このタイミングで一度でも成功すると、本人にとって大きな成功体験となり、「またやってみよう!」という意欲につながります。
④できたらたくさんほめて、失敗しても怒らない
トイレで成功したら、大げさなくらい「わぁ!すごい!出たね!やったー!」と褒めてあげましょう。ここで、ご褒美シールを貼るのが効果的です。
反対に、失敗してしまっても絶対に怒らないでください。「大丈夫だよ。次はトイレでしてみようね」と優しく声をかけ、淡々と着替えを済ませましょう。
トイトレが完了する期間は個人差がある
トイトレにかかる期間は本当に個人差が大きいです。
ただ、早く始めるほど難易度が高く、時間もかかるとは思いますので、あまり時間をかけたくないのなら、遅めにスタートするのがよいと思います。

なかなか進まなくとも焦らず、子供のペースに合わせて進めれば大丈夫です。
トイトレ中の外出で気を付けたいこと
トイトレ中も、もちろんお出かけは楽しみたいですよね。
ここで、外出時に気を付けたいポイントをご紹介します。
こまめにトイレに行くこと、出ないといっても一緒に行こうとさそって。
外出中は、ご自宅とは環境が変わり、子供が尿意を伝えにくくなることがあります。
「出ない」と言っても、「念のため一緒に行ってみよう」と、こちらからこまめにトイレに誘うことが大切です。特に、移動の前や、遊び場の前後など、キリの良いタイミングで声をかけてみましょう。
トイトレ中の外出で必要な持ち物
トイレトレーニング中の外出時の持ち物として、便利だったものを紹介します。
荷物が増えて少々大変ですが、早くトイトレを完了させるためには、できるだけ長くパンツで生活するのが重要です。
折りたたみ補助便座
外出先のトイレには補助便座がない場合も多いです。軽くてコンパクトにたためる「折りたたみ補助便座」があると、衛生面でも安心です。
慣れている補助便座であれば、子供も抵抗なく用を足せると思います。
ポーチ付きのものを買えば、持ち運びがしやすいですよ。
おむつや着替え一式
失敗に備えて、パンツ、ズボン、靴下など、上下の着替えを一式用意しましょう。(汚れ物を入れるためのビニール袋も忘れずに)
長時間トイレに行けないなど、不安な場合は、トイトレ中でも紙オムツを履かせても大丈夫です。辛くならないように、柔軟に対応しましょう。
おしっこ吸収ライナー
女性の生理用品のようなもので、パンツやおむつの股部分に貼っておむつの節約やお漏らしを防止することができます。とてもコンパクトなので、おむつを持ち歩くのが嫌な場合は、代用品としておすすめです。
防水チャイルドシートマット
車での移動が多い場合は、万が一漏らしてしまってもチャイルドシートが濡れないように、防水のチャイルドシートマットを敷いておくと安心です。
特に、サイドや股の部分がきちんと覆われているタイプが良いです。(股のベルト付近が汚れやすいため)
洗い替えや兄弟用として2枚は用意しておくと安心です。
夜のトイトレについて
日中のトイトレが順調に進んでおむつが外れても、夜間のおむつが外れるのには時間がかかることも多いです。
なぜなら、夜の排泄は「寝ている間に意識してコントロールする」ことが非常に難しいからです。
昼間は尿意を感じたら自分でトイレに行けますが、夜間は「抗利尿ホルモン」の分泌が増えておしっこの量が少なくなる、または「膀胱がいっぱいになったら目を覚ます」という体の機能が発達する必要があります。

これは個人差が大きく、練習して急にできるようになるものではありませんので、焦らずに見守ってあげましょう。
夜のおむつが濡れなくなったらスタート
夜のトイトレを始める目安としては、朝起きた時のおむつが濡れていない日が、数日〜数週間続くようになったら。そのサインが見えたら、トレーニングパンツに履き替えてみましょう。
さらに、念のためおねしょズボン(防水機能付きのパジャマのズボン)を履かせてあげると、万が一の失敗時にも安心です。
おねしょズボンは、腹巻タイプとお腹周りをゴムで調整できるタイプがありますが、腹巻タイプは境目がきちんと防水加工していないと染み出して漏れます。心配でしたら、ゴムで調整できるタイプをおすすめします。
寝具の防水対策は必須
おねしょが心配な場合は、布団やマットレスに防水シーツを敷いておくと、親御さんの精神的な負担がぐっと軽くなります。
寝具の心配が減ると、「失敗しても大丈夫」というゆとりにつながり、子供にも安心して接することができますよ。
心配なら専門家へ相談も
夜のおねしょは、成長とともに自然となくなることがほとんどです。
小学生になっても夜のおねしょが続く場合もありますが、これは決して珍しいことではありません。
もし、子供自身が失敗をとても気にし始めたら、一度小児科や泌尿器科に相談してみても良いでしょう。専門家のサポートを受けることで、より安心してトイトレを進められる場合もあります。
ただし、大人の事情で焦って病院に連れて行くのは、逆にプレッシャーを与えることにもなりうるので、注意が必要です。「そのうちできるようになる」という気持ちで、温かく見守ってあげましょう!
さいごに
トイレトレーニングは、「自分でできた!」という自信を育む大切な成長のステップです。
始める時期や進め方は、子供自身のサインをしっかり見極めることが重要です。
失敗しても怒らず、成功したら思い切り褒めてあげることで、ポジティブにトイトレを進めることができます。

準備は万端にして、親子で無理なくトイトレにチャレンジしましょう!


