子供が生まれると、お祝い金やお年玉をいただくこともあるかと思います。
そのお金でベビーグッズやおもちゃを買ったりもしますが、余ったお金はどうしていますか?
まだ赤ちゃんなのでお金を使うことはできませんが、将来のために貯金をするのもいいと思います。
そこで、子供名義の口座におすすめな金融機関を紹介します。
ちなみに、筆者は金融機関で働いていますが、職場とは別の金融機関で子供の口座を作りました。(小声)
金融機関選びの主なポイント
せっかく口座をつくるなら、メリットのある金融機関を選びたいですよね。
そこで、子供の口座をつくるにあたって押さえておきたいポイントをあげます。
すべて当てはまっていいとこ尽くしの金融機関はないので、優先順位をつけて決めましょう。
全国で使いやすい
子供が小さいうちは親の元にいますが、進学や結婚に伴って遠方に行くことも考えられますよね。
そんなとき、全国に店舗やATMがある口座のほうが間違いなく便利です。
コンビニで引き出せる金融機関も多いですが、コンビニ利用手数料がかかったり、引き出し金額に制限がかかります。
いざ解約しようと思っても、その金融機関の店舗に行かないと解約できないことがほとんどなので、全国的に店舗・ATMがある金融機関をおすすめします。
通帳が発行される
資源削減のため通帳のない口座やネット銀行が多くなっていますが、できれば子供の口座は通帳のある口座がいいと思います。
口座の中身がママもパパも一目で確認ができますし、将来的に子供に引き継ぎやすいからです。
通帳がないと、口座の管理は必然的にインターネットバンキングになります。
基本的に片親しか管理することができませんし、親が同じ金融機関に口座を持っていると、アカウントを二つ管理することになるので混同しやすいというデメリットもあります。
キャンペーンがある
子供の口座を作ると、現金やポイントがもらえるキャンペーンを行っている金融機関があります。
迷っているときは、こういうキャンペーンで選ぶのも◎
期間限定の可能性もありますので、口座をつくる時期を調整することをお勧めします。
親も持っている金融機関でつくる
持っている口座の金融機関は、家族でそろえた方が管理がしやすいです。
金融機関によってサービス内容も若干違いますので、まとめたほうが確認する手間が省けます。
また、子供に定期的にお小遣いとして積み立てたいと思ったとき、他行から振り込むとそれだけで手数料が高くなります。口座間の資金移動をすることを考えても、金融機関はできるだけそろえておくといいですよ。
サービス内容
多くの金融機関では、条件を満たすと各種手数料が無料になるなどの優遇特典が受けられるサービスがあります。この条件と特典の内容で決めることもポイントです。
都市銀行の例でいえば、三井住友銀行・三菱UFJ銀行・みずほ銀行などでは、インターネットバンキングの利用や、預金残高などの条件を満たすと、同行ATMでの時間外手数料・同行間振込手数料が無料になるサービスがあります。
親がこれらの金融機関の口座をメインで使っているなら、そろえると便利ですね。
ただ、いくら特典がよくても条件を満たせなければ意味がないので、満たしやすい条件かどうかも吟味しましょう。
そして、この条件や特典は変更されることも多いです。
条件が厳しくなったり、特典内容の質が下がったりすることもあるので、口座をつくる決め手としての優先順位は低いかもしれません。
諸手続きが楽にできる
住所や名前が変わったり、投資をはじめたいなど、子供が口座を使うようになった時に来店しなくても簡単に手続きできることもポイントです。
建屋のある金融機関は、店舗での手続きになることも多いので、平日に休みをとれないと手続きが大変です。
土曜日に営業している一部の地方銀行や、郵送手続きメインのネット銀行ですと、その点がすごく楽です。
ただ、ネット銀行などで来店しなくても手続きできるということは、本人確認の面でセキュリティの甘さが心配でもあります。パスワード管理はきちんと行いましょうね。
私が、子供の口座をつくるにあたって押さえたいと思うポイントは以上です。
これを踏まえて、おすすめ金融機関をご紹介します。
銀行員ママがおすすめする金融機関
では、このポイントを踏まえて、特におすすめの金融機関をご紹介します。
①ゆうちょ銀行
全国にあり、全体的な手数料も低めな銀行としておすすめします。
引っ越しをしても全都道府県に店舗、ATMがあり、使いやすいです。
通帳ありの口座を作ることができ、将来本人が通帳不要と思えば、インターネットバンキングで無通帳の口座に簡単に変更することができます。
支店の営業時間についても、多くの銀行が15時までのところを、16時まで営業している支店があります。
ATM時間外手数料も郵便局のATMを使えば、夜の遅い時間帯しかかかりません。
欲を言えば、条件に応じて優待が受けられるサービスがあるといいなと思います。
【ある条件を満たせば振込手数料無料】などのサービスを設けている金融機関で、条件を満たせるならゆうちょ銀行より手数料を安く済ませることができます。
また「はじめてのお年玉」という、子供の口座をつくると1000円がもらえるキャンペーンを毎年やっていたようですが、残念ながら2020年以降は実施の予定がないようです。(公式HPのQ&A参照)
ただそれを差し引いても、「子供が最初に持つ口座」として、使いやすさにおいては現状ベストの金融機関だと思います!
JAバンクは?
ゆうちょ銀行と同じく、農協のJAバンクも、全国に店舗、ATMがあります。
しかし、地域ごとに取扱商品が違ったり、ATMでの通帳の取り扱いはお住いの地域しか不可の様です。キャッシュカードでの引き出しなどは全国のATMで可能なので、選択肢としては有りです。
②楽天銀行
すべての手続き、管理がネットと郵送で済むという観点から、楽天銀行もおすすめのひとつです。
しかし、楽天銀行の場合は通帳がないので、インターネットバンキングでの管理になってしまいます。
アプリで見れる口座は一人までなので、自分の口座を使っていると子供の口座をアプリで管理できないことがデメリットです。
ただ、赤ちゃんを連れて窓口に行かなくてもすぐに口座をつくれますし、諸手続きも楽で、手数料も回数制で無料になるので、手っ取り早く条件のいい口座をつくりたいときは楽天銀行をおすすめします。
また、子供の口座をつくるとお祝い金1000円がもらえるキャンペーンがあるのもポイントです!
③イオン銀行
イオンをよく利用するママ・パパさんには、イオン銀行もおすすめです。
イオン銀行の店舗は、土日も営業していて、平日でなくとも窓口の手続きが可能で、ATM利用手数料もイオン銀行のATMなら365日いつでも無料です。
そして、イオンMyステージの条件に沿って特典が受けられます。
振込手数料免除という特典はよくありますが、普通預金の金利アップという特典は珍しいですし、ランクによっては定期預金以上の金利になります。
ただし、満たすべき条件はインターネットバンクの利用の他、クレジットカードの利用、投資・運用系(ジュニアNISA含む)がメインになります。
楽天銀行と同じく通帳の発行はありませんが、サービス内容は優秀だと思います。
まとめ
子供にとっての初めての口座は、記念にもなりますし、慎重に選びたいですよね。
この3銀行に関しては
- 使いやすさ・通帳あり重視 ➡ ゆうちょ銀行
- 楽天市場ユーザー&キャンペーン重視 ➡ 楽天銀行
- イオンユーザー&金利重視 ➡ イオン銀行
という風に選択するといいと思います。
最寄りの金融機関でももちろんいいのですが、将来的に使いやすいようにしてあげたいものです。
冒頭にも書きましたが、どの金融機関もメリット・デメリットがあるので、何を最優先するかをしっかり考えて決めましょう。