子どもに絵本を買ってあげても、すぐボロボロになってしまいますよね。
とくに小さい子の場合、噛んだり舐めたり…あっという間に剥げて破れてしまいます。
娘はなんでも口に入れるので、破った絵本の紙きれも食べてしまいます。
絵本がボロボロになるだけならまだしも、むしゃむしゃ食べるのは避けたい…。
そこで破れ予防として、身近なもので絵本を補強することにしました。
メンディングテープで絵本を補強
メンディングテープとは、補修テープのことです。(メンディング=修繕)
3Mジャパン株式会社のテープブランド【Scotch(スコッチ)】の商品が有名で、文房具売り場に行けばセロテープの近くに大抵おいてあります。
このメンディングテープで、絵本のフチをコーティングし簡単に破れないように補強しました。
フチだけ?全面を補強しなくていいの?
全面補強も考えましたが、綺麗に貼れる自信がなかったのとかなり大変そうだったので諦めました。
絵本の劣化しやすい箇所は、絵本の角・フチ・背(ページを束ねている所)などの「よく触る」「力がかかりやすい」ところです。これらの部分のみメンディングテープで覆って補強することにしました。
それならセロテープとかじゃだめなの?
後ほど説明しますが、絵本をセロテープで補修するのはやめたほうがいいです!
メンディングテープのメリットとデメリット
メンディングテープは補修用テープだけあって、その他のテープとは違う性質があります。
メンディングテープで絵本を補強補修するメリット・デメリットは以下にまとめました。
メンディングテープで補強するメリット
①貼り直しできる
セロテープは一度貼るとなかなか剝がせませんよね。プラスチック製のものならまだしも、絵本のような紙に貼ったらまずきれいにはがすことは難しいでしょう。
一方メンディングテープは、セロテープよりも粘着力が低く剥がしやすいです。
やり直せるのは良いですね!
②黄ばみにくい
セロテープは、貼ったあと経年劣化で黄ばんだりベタベタしたりしますよね。
なので、セロテープは絵本の補修に向いていません。
メンディングテープは、黄ばみにくくべたつきにくい素材になっているので、剥がしやすさと相まって補修に適したテープといえます。
③貼った箇所が自然で目立たない
マットな素材でテカリがないので、テープが目立ちにくいです。
パステルカラーのページは、テープを貼った箇所が濃くなっていてわかりやすいですが、白や濃い色のページはかなり自然に見えます。また、光を反射せずテカリがないので見やすいです。
④他の用途でも使える
メンディングテープは、表面がサラサラした素材になっており、上から鉛筆やペンで文字を書くこともできるんです。
修繕以外でもメモ代わりなどの使い道がありますね。剥がしやすいテープなので、壁紙を傷つけずポスターやカレンダーを貼るのにもおすすめです。
メンディングテープで補強するデメリット
①強度は弱い
剥がしやすい分、時間が経てば端が剥がれてくる可能性があります。
しばらくしたら新しく貼り直す必要もでてくるかもしれません。
とはいえ、商品説明に「長期の使用に耐える」とも書いてあります。
また、子どもが大きくなって丁寧に扱えるようになったら、補強の部分は剥がしてしまってもいいですね。
②手作業が面倒
本の補強グッズとしては、ラミネートフィルムや絵本補修テープも売っていますよね。
メンディングテープでの補強は手作業になりますので手間と時間がかかりますし、ラミネートや絵本補修テープほど綺麗な仕上がりにはなりません。
ラミネート加工は、上手に貼れれば一番キレイです。
今はhontoなどで本を購入して依頼すれば、表紙のみラミネート加工してくれるサービス(表紙加工のみ130円(税込)/1冊)もあります。⇓
しかし、ラミネート加工サービスは表紙のみの場合が多いので、全ページをラミネート加工したいとなると手作業になり、ラミネートフィルムの材料費も掛かります。
全ページ補強したいなら、費用と手間を考えるとラミネート加工はあまり現実的ではありません。
ラミネート加工が得意で、ラミネート加工レベルの美しさにこだわりがあるなら別です。
同様に、絵本補修用テープも貼り直しが難しい上に費用がかかることがネックでした。
以上をふまえて
・手軽
・絵本にやさしい
・失敗しにくい
・材料費が安い
ということからメンディングテープでの補強を選択しました。
スコッチのメンディングテープ
今回、2種類のテープを使って補強してみました。
①メンディングテープ/scotch 18mm×7.6m
100円ショップでも売っているスコッチのメンディングテープです。
文房具コーナーにも同じメンディングテープが売っていましたが、そちらは120円前後で8mでした。
あまり値段は変わらないので、どちらで購入しても良いと思います。
②あとではがせるテープ/scotch 15mm×8m
イオンの文房具コーナーで購入。150円前後です。
こちらは100円ショップでは見かけませんでした。
素材はメンディングテープと似ていて、若干メンディングテープよりも粘着力が低い気がしました。
あとではがすことを前提にした商品なので、失敗してもはがしやすいのが良いなと思い購入。
あとで剥がせるテープとメンディングテープの違い
貼った後の状態を比べてみても、あまり違いは感じられません。⇓
貼っているときの感覚も、若干「あとではがせるテープ」のほうが剥がしやすいかなと感じる程度です。
どちらもはがしやすいテープだったので、好きな方で構いません。
しいて言うなら「あとではがせるテープ」は15mm幅しかないので、メンディングテープの18mm幅の方が貼りやすく割安です。
メンディングテープで絵本を補強してみた
補強した絵本は「おうた&ことばタブレット」
こちらは、30曲のうた、挨拶・動物・乗り物の日本語&英語の勉強ができる音絵本です。
ネットだと3,000円以内でコスパが良く、口コミも上々だったので購入したのですが、絵本の部分がペラペラの紙なので、すぐビリビリになるという口コミも見られました。
Amazonの購入者レビューを見ると、無残に破れた写真がたくさん並んでいます…。
破くだけでなく、ヤギのように食べてしまうウチの娘には、対策必須です涙
絵本の補強手順
- ①絵本のフチにメンディングテープの半分を貼る
できるだけ平行に貼り、ページに沿ってテープに折り目をつけるとやりやすいです。
- ②テープをフチにそって反対側に折り返す
平行に貼らないとどうしてもシワができてしまいますが、手作業では限界があります。どうせぐちゃぐちゃにされますし、破れなければ良しです。
- ③絵本の背もテープで補強
ページの根本(背)もやっておくと安心です。私はダメージを受けやすい表紙だけ補強しました。 今後、ページ中の根本も外れそうだったら改めて補強します。
一例として我が家のやり方はこんな感じです。 ご参考までに。
私は不器用で…斜めになってしまったりシワができたりもしましたが、剥がしやすいので修正しながら進められました。器用な方ならもっときれいにできると思います。
材料費と所要時間
材料費:約270円(あとではがせるテープ×1、メンディングテープ×1)
所要時間:約3時間
36ページある絵本の上下左右を補強しましたが、「あとではがせるテープ」を使い切ったあと「メンディングテープ」を少し使ったところで完了しました。
大きい絵本やページ数の多い絵本の場合、8mのテープ1個だと足りない可能性があるので、2個用意するか大容量のものを購入しておきましょう。
作業に掛かった時間は、テレビを見ながらすすめて3時間くらいでした。ページ数が多いと結構大変です。
残ったメンディングテープは、他の破れそうな絵本や大切な絵本に使う予定です。
2週間後の状態
2週間後、きちんと剥がれるかどうか少しめくってみました。
カリカリとめくったら、簡単に剥がれました。
破れることもなくベタベタ感もありません。
そして、買ったその日から、娘に散々ぐちゃぐちゃにされているこの絵本。
一番ダメージを受けているのは、やはり表紙です。
折れ目はついています(おそらくラミネート加工でも折れ目はつきます)が、どこも破れていません。
テープを貼っていなかったら、買ったその日のうちに確実に破れていました。
少し大変でしたが、補強しておいてよかったです。
これで破って食べられることはまずありません。
絵本の補強・補修には100均のメンディングテープがおすすめ!
使い心地を比較したくて「あとではがせるテープ」と「メンディングテープ」を使いましたが、結果「メンディングテープ」で問題ありませんでした。
ラミネート加工のように「キレイに全面完璧保護!」はできませんが、ラミネート加工は難易度が高く全ページ加工は費用が掛かりますので、フチだけメンディングテープ補強が手軽でおすすめです。
失敗したらやり直すことも、うまくできなければ止めても良いので、大切な絵本があればぜひ試してみてください。