「母親」になってしばらく経ちましたが、私はもともと「子どもが苦手」でした。
結婚して、子どもが生まれて、家族で楽しく暮らす人生に憧れているけど、本当に私に子育てなんてできるのか?と心配にもなりました。
この記事では、出産後の「子ども嫌い」の心の変化と、子どもをもって良かったこと・大変だったことについてお話します。
同じ悩みを抱えている方の後押し、参考になれば幸いです。
結論、私個人的には本当に子どもをもって良かったと思っていて、今は子供のいない人生なんて考えられません。経済的にもっと余裕があれば子どもは3人以上いてもいいなと思うくらいになりました。
子どもが苦手な理由
私が子供が苦手な理由は、子どもは
・いうことを聞かないから
・騒がしい、うるさいから
・正直すぎるから
・余計なことを言う、するから …
などなど、大人げないものばかり;;;
自分が子供のころから、赤ちゃんや小さい子というのは「可愛い」というより「どう接していいかわからない」怖い存在でした。
赤ちゃんや子どもが大好きで夢は保母さん!なんていう友人もたくさんいましたが、全く共感できなかったのです。
子どもが欲しいと思った理由
そんな私でも、結婚したら子供が欲しいと思っていました。
将来、親や旦那が亡くなったら、一人ぼっちになっちゃうな。
それは寂しいし…老後は助けてくれる家族がいてほしいな…
という、自分勝手な理由。今思えば、かなり「毒親」的思考なのでは…
子どもができるまでは、私の「子ども」に対する思いはその程度のものでした。
母親になって変わったこと
子どもを産む前の私は、本当に親に向いていないなとあらためて思います。(まあ今もまだ立派な親ではありませんが…)
しかし、子どもができてから、少しずつ考え方が変わっていきました。
成長するたびに愛着が深まる
妊婦検診で毎回エコーを見るたびに、愛着が深まっていきました。
最初は人に見えなかったものが、どんどん人に近づいて、出産間近になると良く動くようになる。
その間に、私自身も少しずつ「母親」になるために成長している気がしました。
生まれてからも、大変な新生児期を乗り越え、子どもがハイハイするようになり、離乳食が食べられるようになり、母親だと認識してくれるようになる、成長する過程でどんどん愛着が深まっています。
親に心から感謝する
親にはいつも感謝しているつもりでしたが、実際に子育てをしてみて本当の意味での「大変さ」がわかり、親は偉大だと思いました。
子どものころは、親に歯向かったり、鬱陶しいと思うこともありましたが、子どもを心配する気持ちあってのことだったんだと実感しました。
親の気も知らず好き勝手していたのによく見放さず面倒見てくれたものだと、頭が上がりません。
ベビーグッズを買うのが楽しい
子どもを迎えるにあたって、周りに祝ってもらったり、先輩ママさんから話を聞いたりしながら育児グッズを揃えました。
始めて「赤ちゃん用品店」に行きましたが、可愛い洋服やおもちゃがたくさんあって癒しの空間でした。親や夫と、育児グッズを選んでいるときはとても楽しかったです。
今までは、可愛いとも思わなければ見向きもしなかったのに、私が楽しくベビーグッズを選ぶ日が来るなんてと驚いています。
母親になって良かったこと・大変だったこと
子どもをもって良かったこと、悪かったことはいくつかありますが、特に強く思うことを挙げてみました。
生活が充実する
独身時代は、平日は仕事、土日に趣味や友人とごはんという生活の繰り返しでした。
そこに、子どもが生まれたことで生活は一変、子どもが喜ぶご飯を作ろうとか、どこに散歩に行こうとか、洋服やおもちゃはどんなものがいいかなど、考えることがたくさん。
でも、毎日が楽しく充実していると感じます。
仕事、子育て、家事、趣味…1日が24時間では足りないほどです。
辛いこともあるけど、家族の時間や子どもとのスキンシップで気がまぎれるときもあり、それが大きな利点です。
将来が楽しみになる
子どもが小学生になったらどんなランドセルが良いかな?高校生になったら一緒に買い物に行きたいななど、子どものとの将来が楽しみで仕方ないです。
自分自身はもうたいして若くはなく、将来の夢も特にありませんが、これからは子どもにあるだけのエネルギーを注いで、立派な大人になってもらえたら幸せです。
言えば、良いママになることが将来の夢になりました。
今までは、会社と自宅の行き帰りを繰り返す人生がつまらないと感じていたので、新しい夢を持つことができて、子どもに人生を変えてもらったなと思っています。
無駄遣いしなくなった
美容や洋服、趣味につぎ込んでいたお金を、貯蓄と家族のお金にまわすようになりました。
ベビーグッズ代や、教育資金、マイホーム資金のために取っておくことで、無駄遣いがぐんと減ったなと思います。美容や洋服も必要な支出ですが、私の場合はストレス発散の贅沢になっていた部分もあったので。
子育てをしていると、不思議と自分に対する投資をしなくなりました。
それより、娘の洋服や知育玩具、将来の貯蓄にしたいという気持ちになったんです。
子どもにお金は使っているので、独身の頃よりお金が貯まるというわけではありませんが、「無駄遣い」をしなくなったことは、とてもいいことだと思っています。
自由な時間が減る
子どもが生まれて、唯一大変なことはやっぱり「自由な時間が減る」ことです。
代わりに面倒を見てくれる人がいなければ自分の時間を作れないので、多趣味な人や、お友達が多い人は大変かも。特に、遠方への旅行はなかなか行けないので、身軽なうちに行きましょう^^
でも、それ以上に毎日が刺激的なので、「しばらく旅行や1人遊びはお休み」と思えば、私的にはあまり気になりませんでした。
子育てのストレスを減らす方法
子ども嫌いな私が、子育てで心折れなかったかと言われると…折れまくってました。
特に、子どもが生まれた直後は、新生児期の大変さに早々投げ出したくなりました。(詳細は以下の記事)
そんな時は、家族や専門家に助けてもらっています。
子育てをひとりで抱え込まずに、親や夫に助けてもらったり、一時保育を利用したりして、息抜きする時間を作りましょう。
我慢しすぎず、甘えすぎず。とにかく子育てを投げ出さないように意識していました。
新米ママのくせに偉そうに!と自分でも思います。まだ子育ては始まったばかりで、これからいろんな壁にぶち当たると思いますし、本当にいいママになれるかどうかも正直不安です。
しかし、子どもをもったことは後悔しないと思います。
子ども嫌いは治ったのか
根本的な「子ども嫌い」は治ってないと思います。
いまでも幼稚園児や小学生は苦手で、接し方がよくわからず無意識に避けてしまいます。
でも、子育ての大変さを身をもって知って、お店で走り回る子供を見れば「パパさんママさん大変だな…」と感じるようになったり、赤ちゃんや小さい子を見れば、話しけるまではいかないまでも「可愛いな~」と思うようになりました。
さすがに、娘が幼稚園児や小学生になったら乗り越えたいです…
案ずるより産むがやすし
子育ては経済的な負荷もあるので、安易にすすめることはできませんが…子どもは授かりものなので、後悔しないようにしてほしいです。
子どもを授かりたくても授かれない方もたくさんいます。
子供が生まれることは奇跡のようなものです。
あとから「やっぱり子どもがいたらよかったな」と後悔することほど切ないことはありません。
「子育てなんてできるだろうか」と心配している人は、ちゃんと親になれる人だと思います。心配をするということは、真剣に向き合おうとしている証拠だからです。
私もまだできそこないの新米ママで、周りのステキなママさんに劣等感を感じていますが、子どもが元気に育ってくれていることを支えに頑張ろうと思っています。
きっと「案ずるより産むがやすし」というように、真剣にやってみれば自分も自然と成長し、できるようになるものです。
一方で「ちゃんと育てられないなら生むな」とよく聞きますが、確かにその通り。
でも、実際の大変さは生んでみなければわからないです。
なので、自分の想像以上に大変だろうと覚悟して、経済的に大丈夫か、周りからサポートを受けられそうか、できるだけ準備して迎えることが大事かなと思いました。
無計画に子どもをもって、責任を果たそうともせずに育児放棄するような親にだけは、なってはいけませんよね。そしてこういう親元の子はすぐに救われて欲しいです。
子どもは宝
子どもが生まれて「もう一つ新しい人生が増えた」ような気がしています。
私と夫だけの人生だったところに全く新しい人生が生まれ、子供の未来にはいろんな未知の可能性があって、将来が楽しみなのです。
自分自身の人生がなんとなく定まってきた今、娘が生まれたことで、第二の人生が始まったように生きる楽しみが増えたな~と思っています。
これは、「老後のために子どもがほしい」と思っていた昔では、想像していなかったことです。
今は、結婚しない人や、子なしの夫婦もたくさんいらっしゃって、色んな生き方が選びやすくなったことは本当に良いことだと思います。
でも、「子どもを生む➡大変・面倒・不安」という考えがあって悩んでいるなら、どうか諦めないで欲しいです。もちろん大変なことも多いですが、「子ども嫌い」の私でも、子どもをもってよかったと思うほど、喜びや充実感がありました。
子どもをもってみて「子どもは宝」という意味が解り、今までこうやって人と人が繋がって、これからも続いていくんだと思うと、本当に素敵なことだと思います。